看護師として30年、患者さんの「口から食べる」回復を見守り続けてきた私が、愛犬を亡くした後に北海道でたどり着いた答えが「無添加」でした。食べるものは、命に直結する。人間も犬も、ここだけは妥協できないと思っています。
結論から言うと、老犬がごはんを食べないときは、①まず人肌に温める ②少しトッピングする ③回数を分けるの順で試すのが基本です。多くはこれで食いつきが戻ります。ただし、2日以上まったく食べない・ぐったりしている・嘔吐や下痢を伴うときは、対処より受診が先です。順番に見ていきましょう。
老犬がごはんを食べない、よくある5つの理由
「食べない」と一口に言っても、背景はさまざまです。まずは、どれに当てはまりそうかを考えてみてください。原因がわかると、打つ手も変わります。
- 嗅覚・食欲の衰え……歳とともに香りを感じにくくなり、食欲そのものもムラが出ます。いちばん多い理由です。
- 歯や口の痛み……歯周病や口内炎があると、食べたくても噛むのがつらい。片側だけで噛む、よだれが増えたら要注意。
- 体調の変化・病気……内臓の不調などで食欲が落ちることもあります。元気もないなら見逃せません。
- フードへの飽き・好みの変化……同じものが続くと飽きることも。シニアは特に好みがはっきりしてきます。
- ストレスや環境の変化……引っ越し、来客、暑さなど。夏場の食欲不振もよくあります。
「元気はあるのに食べない」のか「元気もない」のかは、大きな分かれ目です。元気がないときの見極めは「元気なのに食欲がないシニア犬」でも詳しく触れています。
今日からできる対処を、効く順に
① 人肌に温めて、香りを立てる
いちばん手軽で、いちばん効くのがこれです。ごはんを人肌くらいに温めると香りが立って、衰えた嗅覚でも「おいしそう」と感じやすくなります。電子レンジで数秒、またはお湯を少し足すだけでOKです。
② いつものごはんに、少しだけトッピング
香りと味に変化をつけると、ふっと食べ始めることがあります。ゆでた肉のほぐし身や、無添加のジャーキーを砕いてふりかけるのがおすすめ。やりすぎは栄養バランスを崩すので、あくまで「きっかけ」として少量を。具体策は「食いつきが落ちた老犬のトッピング術」にまとめました。
③ 1回量を減らして、回数を増やす
一度に食べきれないだけのこともあります。胃腸が弱ったシニアには、少量をこまめにのほうがラク。1日2回を3〜4回に分けてみてください。噛む力が落ちている場合は、やわらかくする工夫も併せて(「食べやすいごはんの工夫」)。
このサインが出たら、対処より受診を
食欲不振は、ときに病気のサインです。次のいずれかに当てはまるときは、自宅での工夫より動物病院を優先してください。シニアは悪化が早いことがあります。
- 2日以上、ほとんど食べていない
- 食べないうえにぐったりして元気がない
- 嘔吐・下痢を伴う、または水も飲まない
- 急に痩せた、口を気にする・よだれが多い
「念のため」で受診して何もなければ、それがいちばん安心です。無理に口へ詰め込むのは、誤嚥(ごえん)の恐れもあるので避けてください。判断に迷ったら、かかりつけの獣医師に電話で相談を。
食べてくれた、ちょっとした工夫
我が家でも、食が細った老犬に何度も悩みました。結局いちばん効いたのは、特別なサプリより「香り」でした。温めて、無添加の鹿肉ジャーキーをほんの少し砕いてのせる。それだけで、しっぽを振って食べてくれた日のことは忘れられません。
香りづけのトッピングに ―― 北海道産・無添加「カムイジャーキー」
私たちの鹿肉ジャーキーは、北海道産エゾシカ肉だけで、保存料・着色料・香料は不使用。低脂肪・高タンパクで、香りも良いので、食が細った子の「ひとくち目のきっかけ」に向いています。小さく砕いて、いつものごはんにふりかけてみてください。
鹿肉ジャーキーを見るよくいただく質問
Q. 何日食べなかったら病院に行くべき?
元気があれば1日は様子を見てもいいですが、2日以上ほとんど食べない、元気がない、嘔吐や下痢があるなら受診を。シニアや持病のある子は、より早めの相談が安心です。
Q. 水も飲まないときは?
食べないだけでなく水分も摂れていないときは、脱水が心配です。早めに動物病院に連絡してください。応急的には、ごはんにお湯を足す・ウェットを混ぜるなどで水分を補う工夫もあります。
Q. おやつなら食べるのに、ごはんを食べないのはなぜ?
おやつの香りや味が好みなだけのことも多いです。フードを温めて香りを足す、少量をトッピングするなどで、ごはん自体の魅力を上げてあげましょう。おやつの与えすぎには注意を。
まとめ
- 老犬がごはんを食べないときは、温める→トッピング→回数を分けるの順で試す。
- 2日以上食べない・ぐったり・嘔吐下痢・水も飲まないなら、迷わず受診。
- 食事全体の見直しは「シニア犬の食事完全ガイド」も参考に。
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この記事を書いた人|DOG LUCK(カムイジャーキー)
看護師として30年、人の回復と「食べること」に向き合ってきました。いまは北海道で、犬と猫のための無添加・鹿肉ジャーキーを手作りしています。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは獣医師にご相談ください。