MENU

老犬のごはんは1日何回?年齢別の食事回数と量

看護師として30年、患者さんの「口から食べる」回復を見守り続けてきた私が、愛犬を亡くした後に北海道でたどり着いた答えが「無添加」でした。食べるものは、命に直結する。人間も犬も、ここだけは妥協できないと思っています。

シニアになった愛犬のごはん、ふと「1日何回が正しいんだろう?」と迷ったことがある方は多いはずです。若い頃のままでいいのか、それとも回数を増やすべきか——その迷いは、愛犬への愛情からくる自然な疑問だと思います。結論を先にいうと、シニア犬のごはんは1日2〜3回に分けて、少量ずつ与えるのが基本です。ただし年齢や体の状態によって最適な回数は変わるので、ここでくわしく解説します。

先に結論

シニア犬(7歳以上を目安)は1日2〜3回に分けて与えるのが理想です。消化機能が落ちているため、一度に大量に食べさせるより「少量・複数回」のほうが胃腸への負担が少なくなります。1回あたりの量は体重・活動量・健康状態によって異なるため、かかりつけの獣医師に確認しながら調整するのが最も安全です。

目次

なぜシニア犬は食事の回数を変える必要があるのか

犬も年をとると、若い頃とは体の作りが変わります。胃や腸の蠕動運動が緩やかになり、一度に大量の食べ物を処理する力が落ちてきます。私が看護師として高齢の患者さんに向き合ってきた経験でも、「少量を何度も」は消化器系への負担を減らす基本的な考え方でした。犬も同じです。

消化能力が下がると、一食あたりの量が多すぎるだけで胃もたれや嘔吐につながることがあります。また、血糖値の変動も大きくなりやすいため、食間が長すぎると低血糖気味になるシニア犬も出てきます。回数を分けることで、こうしたリスクをひとつひとつ減らせます。

消化力の低下:シニア犬の体内で起きていること

加齢とともに消化酵素の分泌量が減り、胃酸のバランスも変わります。若い犬が難なく消化できる食材でも、シニアには重く感じられる場合があります。脂肪の多いものは特に消化に時間がかかるので、脂質の低い食材を少量ずつ与えることが大切です。

筋肉量の維持にも「こまめなタンパク質摂取」が重要

シニア犬は筋肉が落ちやすい(サルコペニア)という問題も抱えています。筋肉を維持・合成するためにはタンパク質をこまめに摂ることが効果的とされており、1日1回まとめて与えるより数回に分けたほうが利用効率が高まるという考え方もあります。気になる方は獣医師や栄養士に相談してみてください。

年齢別・老犬の食事回数の目安

シニア犬といっても、7歳と13歳では体力も消化力もまったく違います。年齢ごとのざっくりとした目安をまとめました。ただし個体差が大きいため、あくまで参考値として使ってください。

  • 7〜9歳(シニア入り):1日2回が一般的な目安。若い頃と大きく変える必要はありませんが、1回の量を少し減らして2回に均等に分けるだけでも胃への負担が変わります。
  • 10〜12歳(高齢期):1日2〜3回。消化力の落ちが目立ち始める時期です。食欲にムラが出てきたり、食後に嘔吐が増えたりしたら3回に分割するサインかもしれません。
  • 13歳以上(超高齢期):1日3〜4回の少量ずつが合っている子も出てきます。ただしこの段階では基礎疾患を抱えているケースも多いため、必ず獣医師と相談のうえで回数・量を決めることをすすめます。

私の以前の愛犬は15歳で旅立ちましたが、最後の2年は1日4回に分けてほんの少しずつ食べさせていました。「残してもいい、とにかく胃に優しく」という感覚でした。

シニア犬の1回あたりの量はどう決める?

回数と同じくらい悩むのが「量」です。パッケージの給与量表はあくまでもメーカーが設定した目安値です。シニア犬は活動量が落ちるため、成犬期と同じ量を与え続けると体重が増えすぎることがあります。一方で、急激な食欲低下は病気のサインである場合もあります。

体重から逆算する基本の考え方

ざっくりとした目安として、シニア犬に必要なカロリーは体重(kg)の0.75乗に70をかけた数値(安静時代謝エネルギー)をベースに、活動係数(シニアは1.2〜1.4程度が多い)をかけて算出されることが多いです。ただし計算で出た数字はあくまでスタートライン。体型を目と手で確認しながら調整するのが現実的です。

理想体型の確認には「ボディコンディションスコア(BCS)」という9段階の評価が使われます。横から見て腹部が軽く引き締まり、触ると肋骨が感じられる状態(BCS4〜5)が健康的とされています。定期的に確認してみてください。

食欲が落ちてきたときの対処法

シニア犬になると嗅覚が落ち、においで食欲を刺激されにくくなることがあります。ウェットフードを少量混ぜる、ぬるま湯でふやかして香りを立たせる、香りの強いトッピングを使う——といった工夫が効果的です。シニア犬のトッピングについて詳しく解説した記事も参考にしてみてください。

ただし、急に食欲が落ちた場合は消化器疾患・腎疾患・口腔トラブルなど、病気が原因のこともあります。2日以上食欲がない、体重が急減するといった場合は迷わず獣医師に診てもらってください。

「うちの子に合った回数・量、どうすればいい?」

作り手の私がLINEで直接お答えします。

LINEで相談する

老犬の食事で水分補給も一緒に意識する

食事回数の話をするときに、水のことを忘れがちです。シニア犬は腎機能が落ちやすく、十分な水分摂取がとても重要です。ドライフードだけ与えている場合、水をしっかり飲んでいるかどうか毎日確認してほしいのです。

食事に水分を含ませる工夫(ふやかす・ウェット混ぜ)は、食欲アップと同時に水分補給にもなります。老犬の水分補給について詳しく解説した記事も合わせて読んでいただくと、食事管理の全体像が見えてきます。

食後の水飲みをチェックする習慣

食後に水を飲んでいるかどうかを毎回確認するのは簡単なのに、意外と見落とされます。飲水量が極端に増えた・減ったどちらの変化も、病気のサインである可能性があります。気になるときは獣医師に相談を。

食事内容の質も回数と同じくらい大事

何回あげるかと同じくらい、「何を」あげるかは重要です。シニア犬の食事全体を網羅した総合ガイドでも詳しく解説していますが、シニア犬に向いている食材の特徴をここで簡単に整理します。

  • 低脂肪・高タンパク:消化に負担をかけず、筋肉維持に必要なタンパク質を確保できる食材が理想。白身魚、鶏むね肉、鹿肉などが代表例。
  • 添加物が少ない:保存料・着色料・香料が多い食材は消化器に余分な負担をかける可能性があります。成分表示を確認する習慣をつけましょう。
  • 消化しやすい形:硬いドライフードは歯や顎が弱ってきたシニアには負担になることがあります。ふやかす・小粒タイプを選ぶ・ウェットと混ぜるなどの工夫を。

タンパク質が気になるシニア犬のおやつに― 北海道産・無添加「カムイジャーキー」

消化機能が落ちてきたシニア犬には、脂肪が少なく良質なタンパク質が摂れる食材を選びたいもの。カムイジャーキーは北海道産のエゾシカ肉だけを使い、保存料・着色料・香料は一切使っていません。鹿肉は牛肉の約半分の脂肪量でタンパク質が豊富なため、鹿肉が犬に向いている理由としてよく取り上げられます。猟師が一頭ずつ丁寧に仕留め、私が手作りしています。おやつとして少量を食事のトッピングに使う方も多いです。

鹿肉ジャーキーを見る

よくいただく質問

Q. 老犬が食事を残すようになった。量を減らすべき?

残す場合は量が多すぎるサインかもしれませんが、急に残すようになった場合は体調不良の可能性もあります。まず2〜3日様子を見て、残すことが続くようなら1回あたりの量を10〜20%減らし、その分を別の回に回す形で総量を維持してみてください。体重が著しく落ちたり元気がなくなったりする場合は、早めに獣医師に診てもらうことをおすすめします。

Q. 1日3回に増やしたら夜中にもごはんが必要になる?

1日3回を朝・昼・夕のサイクルにすれば、夜間の給餌は基本的に必要ありません。例えば7時・12時・18時といったリズムで与えると、夜から朝にかけての空腹時間も成犬のときとほぼ同じになります。夜間に低血糖の症状(ふるえ・ぐったり感)が見られる場合は、獣医師に相談してください。

Q. シニア用フードに切り替えるタイミングはいつ?

一般的には7歳前後から「シニア対応」のフードが選択肢に入ってきます。ただし犬種や体格によって老化スピードは異なります(大型犬は早め、小型犬は遅め)。体重の変化・毛並み・便の状態などを総合的に見て、「今のフードで調子がよければ無理に変えない」という判断もあります。迷ったときはかかりつけの獣医師に相談するのが一番です。鹿肉おやつをシニア犬に取り入れる場合の選び方も参考にどうぞ。

まとめ

老犬のごはんの回数と量について、大事なポイントを整理します。

  • シニア犬(7歳以上)は1日2〜3回・少量ずつが基本。消化機能の低下を考えると「一度にたくさん」より「こまめに少量」が胃腸への負担を減らします。
  • 回数を変えても1日の総カロリーは体型を見ながら調整する。体重が増えすぎ・減りすぎどちらも要注意。ボディコンディションスコアを定期的に確認しましょう。
  • 食欲低下・急激な体重変化は病気のサインである可能性があります。気になる変化は早めに獣医師へ。日々の観察が一番の早期発見につながります。

愛犬の食事の悩み、一人で抱えなくて大丈夫です。

LINEで相談する 商品を見る

あわせて読みたい

この記事を書いた人|DOG LUCK(カムイジャーキー)
看護師として30年、人の回復と「食べること」に向き合ってきました。いまは北海道で、犬と猫のための無添加・鹿肉ジャーキーを手作りしています。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは獣医師にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次